簿記講義(連続もの)の講師をやってみて。単発ものには無い難しさがあることを知った。

数か月前に外部(法人会さん)からご依頼があって、

初級簿記講座(簿記3級・全8回)の講師を

引き受けました。

簿記3級であれば、簿記の基本的な内容なので、

講師をするにも、そう難しくないだろうと、

軽い気持ちで引き受けました。

しかし実際は、単発ものの講義にはない

連続ものの講師としての難しさに、かなり苦戦しました。

次の回へ進むにつれ、講師としての評価の洗礼を受ける

今回の簿記講師の仕事は、受講生から講師評価のアンケートなどは

実施されませんでした。

しかし、受講生から「講義がつまらない、教え方が下手」と判断されると

次回の講義から出席しなくなる可能性があります。

わたしの今回の講義でも3回目から2名の欠席(全11名のうち)が

ありましたが、幸いにもその後は欠席者が増えることはありませんでした。

連続ものの講義は、このように間接的に講師の評価をされるので

厳しい世界だなぁと痛感しました。

テキストのどの部分を、どの位のスピードで教えるか迷う

法人会さんから使用するようお願いされた

簿記のテキストは全部で16章ありました。

それを全8回の講義で教えるわけですが、

テキストのボリュームからして、全てを教えることはできません。

従って、どの部分を省くかにとても迷いました。

また、1講義の時間が2時間30分だったのですが、

スピードを速めて、できるだけ沢山の項目を教えるか、

それとも基礎部分に限定して、じっくり教えるかで

迷いました。

長時間の講義はリハーサルを何回かしないと時間通りに終わらない

これは連続ものか単発ものかの問題ではありませんが、

1講義の時間が長いものは、何度かリハーサルをして調整しないと

時間通りに終わらないことを経験しました。

予想より早く終わり過ぎたり、全然時間通りに終わらなかったりと。

実際、第1回目の講義は30分も時間が余って焦りました…。

今回の1講義あたり2時間30分ものですと、

わたしの場合、最低3回はリハーサルをやらないと、

ちょうど良い時間に講義が終わるよう調整できませんでした。

(回を重ねるにつれ、少しずつ時間の感覚はつかめてきましたが)

途中の回で、受講生の理解度に合わせて調整しなければならない

講義が終わった後に、受講生から質問を何度か受けました。

質問を色々受けて分かったことは、わたしの予想以上に

講義内容の理解が出来ていないことでした。

「スピードが速すぎる?」「説明が少なすぎる?」

など、色々反省して、講義の回が進むにつれて、

より基本的な事項に絞って、時間をかけて

丁寧に説明するスタイルに変えていきました。

これも単発の講義では経験できない事態でした。

まとめ

簿記の講義など連続ものの講師をやるのは

初めてで、色々苦戦しました。

しかし、1度でも連続ものを経験すると、

少しずつかもしれませんが、そのコツを掴めていけるものです。

今回は原稿も作ったりして、準備は整っているので

また依頼があればやってみたいです。

というか、同じ講義の依頼を何回か受けないと、

膨大な準備時間を要する仕事の報酬として

割に合わないというのが実情です。

編集後記

今から2年前、税理士会テニス部の練習中に

つまずいて、鎖骨を骨折しました。

それ以来テニスから離れていましたが

先月から重い腰をあげて、再開しました。

再開後も何度かつまずいたりして、

また骨折するのではと怖いです。

先ずは足腰を鍛えることから始めないと

いけないのかもしれません…。