独立してからは、勉強の面倒くささと気持ち良さとの両局面で葛藤する日々
税理士として独立すると、
新しい税務やITなどの知識を学ぶことは強制ではありません。
面倒くさいと思って勉強しなくても誰にも責められませんから。
しかしいつまでも面倒くさがっているとしっぺ返しが来ます。
面倒くさいという気持ちの方が先にある
新しい税法やITの知識などを日々勉強して、それが自分の得意分野となり、
人にも教えられるレベルになることは、それは気持ち良いものです。
私も税務セミナーの講師の仕事が無事に終わったときや
顧問先に新しい税法の説明をして理解して頂けたときは
自己肯定感も上がり、そこへたどり着くまで勉強して良かったと感じます。
しかし、その気持ち良さは、勉強の長い道のりの最終地点に有り、
そこへたどり着くまでには数々の苦悩が生じます。
勉強に対する最初の苦悩は「面倒くさいからやりたくない」と
「でも、やらないと…」との葛藤です。
勉強しても自分の身になるとは限らない
何とか「面倒くさい」という抵抗力に打ち勝って、
勉強を始めることができても、
その始めた勉強の内容がしっかり理解できるのか?
結局訳が分からず、確信を持った自分の知識とはならなのではないか?
時間の無駄に終わるのではないかという不安に苛まれます。
その不安を持ちつつも、根気よく勉強を続ければ
その学びたい知識を自分のものにできる可能性は徐々に高まるのですが、
勉強をしている間はそのように思えなかったりします。
身についた自分を想像することが原動力
勉強をする前の面倒くささや
勉強をしている時の不安な気持ちに打ち勝つ原動力は、
その学んだ知識が自分の身となって、
仕事に役立っている「未来」の風景を想像することです。
税理士として活躍している自分を想像したり、
その勉強の成果が売上に反映さているイメージなどを描いて、
面倒くささや不安な気持ちという苦痛と戦う日々です。
今思うと、税理士受験生時代の勉強のモチベーションの維持方法と
同じなのかもしれません。
編集後記
先週から税理士会税務支援の確定申告電話相談センターの仕事が始まりました。
ハードな仕事なので開始前は気が滅入るのですが、
終業時間になると終わった達成感がとても強く、やって良かったと感じます。