全身麻酔の手術を経験して気づいたこと

昨年の9月にテニスの練習中に転倒して鎖骨を骨折しました。

骨の接合手術を受けることになり、そのとき初めて全身麻酔を経験しました。

全身麻酔で自分が消える感覚を経験をして、死生観が変わりました。

最初は全身麻酔と聞いて安心した

病院で骨を接合するため手術をすることが決まったとき、

医者先生から全身麻酔で行うことを伝えられました。

以前背中に溜まった膿を切除するため局部麻酔をした経験があります。

そのときは麻酔があまり効かないまま肉を切られ、とても

痛くて泣き出したい程でしたので、もうそれは勘弁と思ってました。

今回は全身麻酔と聞いて正直ホッとしました。

全身麻酔により意識が無い状態で手術を行うわけですから、

術中の激痛や恐怖を味わうことがないからです。

しかしそのときは、術後の副作用として吐き気を催すことに

なるとは想像もしていませんでした。

お腹が空いてしょうがない

手術をすると決まった夜から食事はしないようにと言われました。

手術当日の朝、お腹が無性に空いてましたし、昼は水も飲んでは

いけないといわれ、かなり辛かったです。

何十年ぶりかの飢餓状態を味わいました。

手術前になぜ絶食しなければならないのか当初は分からなかったのですが、

調べてみると、胃に食べ物が残っていると、術中に吐いて窒息したり、

肺に食べ物が入ってしまう危険性があるからだそうです。

また術後には全身麻酔の副反応で吐き気を催すこともあるので、

手術前は胃を空っぽにしなければならないようです。

眠くなるのではなく消える感覚

手術台に乗せられて、医者先生から、「それでは今から麻酔液を入れていきますね」

と言われ、点滴の液体がチューブから体に中に入っていく様子を見てました。

段々眠くなるのだろうと思って意識に集中していたのですが、

眠くなるという感覚ではなく、意識がプッと途切れて、次の瞬間には、

手術が終わって、医者や看護師さん達が手術の後片付けをしてました。

別の表現でいうと、手術台というタイムマシンで2時間後の世界に瞬時に移動する感覚でした。

このまま意識が戻らなかったら・・・

全身麻酔中に手術が失敗して亡くなる方もいらっしゃいます。

仮にわたしが全身麻酔中に死んだとしたら、麻酔で意識がなくなったあとは

そのまま死んだことも分からず無になるのだろうと今回の経験でそう思えるようになりました。

よく映画やテレビで、死ぬ間際に天から光が射して死の世界へ昇っていく表現がありますが、

わたしの実体験では、麻酔により意識が途切れてから

意識が戻るまでの間に何かを感じることは一切ありませんでした。

まとめ

全身麻酔を初めて経験して、人間は死んだらそのまま無に

なるのだと感覚的に思いました。

しかし生きている人間は死んだ経験が無いわけですから、

本当に無になるのか、それとも死後の世界があるのかは

実際死んでみないと分からないことなのですが…。

編集後記

昨日は、国税局の確定申告電話相談センターで

一般の納税者向けの電話相談員をやってきました。

1日60人ぐらいの納税者の対応をするので

かなりエネルギーを消耗します。

帰りの電車では、廃人と化してました。