アメリカ生活でビックリしたこと:中古品(USED)が多いことについて

20代の後半からアメリカで5年近く暮らしていたのですが、

アメリカ文化でビックリしたことの一つとして、

中古品市場が大きいことと、その価格が高いことがありました。

日本では1円にもならないようなものが、アメリカでは高い値段で

売ってたりと、当時は納得出来ないものもありました。

しかし、今日本でも中古品市場が広がってきている理由を考えると

なるほどと思えるようになりました。

中古の教科書は当たり前

アメリカの大学校内には教科書の売店があります。

大学の教科書は表紙が分厚くて重い立派なものが多く、

値段も新品で1冊40ドル~50ドル(4~6千円)ぐらいが

平均だった記憶があります。

棚には新品に交じって中古の教科書も売ってましたが、

中古でも新品の7~8割ぐらいの高い値段でした。

教科書は授業がある1期間(3~4ヵ月位)しか使わないので

中古があれば多くの生徒はそちらを選んで買います。

また、教科書は定価の2割ぐらいの値段で売ることもできたので

中古の教科書がグルグル循環する感じで活況でした。

中古車が高い!

渡米する直前まで日本で乗っていた車は

ホンダアコードでした。

不慣れなアメリカの道路でもホンダアコードであれば

安心して運転できると思い、渡米して直ぐに中古の同車を探しました。

探し当てた中古車は、10万キロの走行距離のおんぼろでしたが、

値段は5千ドル(約60万円)もしたのです。

日本で10万キロの走行距離の中古車といえば、

売り物にならないスクラップレベルですから、

正直その値段には納得できませんでした。

アメリカの知人に相談すると、日本車のホンダアコードは

当時のアメリカでは人気が高く、その値段で妥当だと

聞いて渋々その中古車を買いました。

買った直後に冷却機の管が破れていることが分かったり、

ブレーキが効かなくなったりと、

修理に20万円ほど追加で掛かって散々でした。

生活用品を家の前で売るガレージセール

土日にアメリカの住宅街を車で走ると、

家の前で日用品を売っているガレージセールをよく見かけます。

子供が大きくなって要らなくなったベビー用品やおもちゃ、

引っ越し作業で出た不用品をガレージセールで

売ることは、アメリカでは当たり前になっています。

「こんなもの20ドルで売れる訳ないでしょう!」と

ツッコみたくなるようなものも

堂々と売たりしてるので、笑えます。

アメリカで中古品市場が盛んな訳

新品は、きれいで壊れにくいので、そっちの方がいいに決まってます。

では、なぜ中古品市場がアメリカでは浸透しているのでしょうか?

色々な理由があるのですが、

その大きな理由の1つは、新品を買う経済的余裕がない人が多いからです。

アメリカは貧富の差が激しく、経済的に貧しい人々が沢山いて、

それは日常生活でも目の当たりにします。

ガソリンスタンドやスーパーへ買い物にいくと、

その周辺にはお金を恵んで欲しいと乞う人々がいつもうろついています。

なお、経済的に裕福な人でも、「使えればいい」と考える人が一定数でいるので

そういう人たちも中古品があればそれを選びます。

結果として中古品市場が盛んな文化になっているようです。

最近なぜ日本でも中古品市場が拡大?

日本では、ついこの間まで中古品と聞くと、

「え、誰が使ったか分からないもの?怖いから嫌だ~」って

感覚だったですよね?

しかし最近は、フリマアプリの普及、住宅も中古がよく売れるなど、

中古市場がだいぶ盛んになってきました。

これも日本に貧富の格差が広がって中古品が「怖~い」と言えるほど

経済的余裕が無くなった人達が増えたからなのかもしれません。

編集後記

今週は、税理士会支部の年1回の支部旅行に参加します。

成田空港に飛行機を見に行ったりするのですが、

「バブル期のカップルかよ!」とツッコみたくなるところです。