個人事業の預金残高は幾らあったら安心できる?ひとり税理士の体験談

2年数か月前に個人事業主の税理士として自宅で起業しました。

その時の事業資金(預金)は140万円程。

顧客ゼロからのスタートで、1年目は赤字続きで100万円を

切ることもあり、いつ資金が途絶えるかで、

毎日不安な気持ちでいっぱいでした。

当時は預金が200万円程まで貯まれば安心できると

思いましたが、実際はそうではありませんでした。

預金が100万円を切ったときは精神的にキツかった

事業資金(元入金)としての預金は140万円程しかなく

しかも顧客ゼロからのスタートでした。

それでも、自宅兼事務所なので家賃を支払う必要はなく、

人も雇っていなかったので

何とかなると思い始めてみました。

実際起業してみると、税理士会の会費、税務会計ベンダーの年会費、

パソコン等の事務用品など、じわじわ資金が減っていき

1年目は預金残高が100万円を切ることもありました。

預金残高がどんどん減っていくのは、

起業前に想像した以上に精神的なダメージがあり、

不安で夜、よく眠れない日もありました。

預金が貯まってきても全然安心できない!!

1年目の後半から、ポツポツと顧問契約や単発税務相談を

受注できるようになり、また知り合いの税理士事務所のお手伝いも

して預金は増え始めました。

200万円貯まれば精神的に安心できるだろうと思いましたが、

実際は、そうはなりませんでした。

200万円台になると、今度は100万円台に減るのが怖くて不安になるのです。

幸いその後も預金は増えていき、300万円を突破しました。

では、300万円台になったら安心できたかというと、

今度は200万円台に減るのが怖くなるのです。

預金が幾らあっても安心できないと悟った

人間は一度所有したものを維持したがる性があるのか、

一旦、ある程度の財産を保有するとそれを失うことに不安を感じるようです。

わたしも、預金が徐々に増え続けても、安心できない今の現状から、

今後仮に預金や財産が数千万円、数億円と増えたとしても、

「これでもう安心」ということはないと思っています。

さらにそう思わせるのは、

仕事の関係上、羨まし過ぎる程の財産を有している

資産家の方々と接する機会があるのですが、

彼ら彼女らも、その財産が減ったり失うことに

一定の不安を覚えているからです。

意識的に「この財産でもう満足」という線を引かないと

無限の不安状態に陥るのかもしれません。

(どこで線を引くかは非常に難しいですが…)

編集後記

金曜日は税理士会支部のボーリング大会&飲み会に参加。

毎回2次会とかあるのですが、体力が落ちているせいか、

2次会参加で午前様とかになると、次の日何もする気がせず、

一日ゴロゴロ過ごしてしまいます。

そんな過ごし方は、もったいないので2次会はなるべく

「今日はちょっと…」とお断りしています。