理屈では理解できても、感情として受け入れられないこともある:身近な人の死に直面して
テレビで芸能人が癌で亡くなるニュースを観ると、
「そりゃ~人間いつかは死ぬからね」とか
「2人に1人は癌で死ぬし」と達観できます。
しかし、いざ自分の身内が癌になって死に直面すると、
感情的になって、そう簡単には受け入れられませんでした。
母親が癌で入院
今年の8月に母が下血を起こして、これはまずいと
直ぐに病院に行きました。
MRIや内視鏡などの診断の結果、大腸がんであることが判明。
癌は症状が出始めたら、もう末期だと聞いていたので、
母の命もそう長くはないかもしれないと思いましたが、
感情的に、そうとはどうしても受け入れられませんでした。
父も30年前に肺癌で亡くなっており、
両親ともこの世から居なくなる現実味がありませんでした。
幸い、母は手術を受けた結果、リンパ節や他の臓器には転移していないことが
分かり、5年以上生きられる可能性は高いということです。
今まで、わたしは理屈で考える方なので、
「人間いつかは死ぬ」という絶対的真理を
素直に受け入れられるだろうと思いました。
しかし母が実際にそうなると全然ダメで、
かなり感情的なってしまいました。
その直後、叔父が癌で亡くなった
不幸は続くといいますが、
母が退院してから2週間程して、
叔母から叔父が食道癌で亡くなったとの連絡が来ました。
叔父は15年前にも胃癌で手術を受けており、
その後は元気に復活したのですが、
昨年11月頃から食事が喉につかえたり、逆流する症状が表れたそうです。
ここ10年以上叔父とは会ってなくて、亡くなった現実味がありません。
わたしが子供の頃、夏休みに叔父とトランプで遊んだり手品をしてくれたりと
楽しませてくれた場面が思い出されます。
分かっていても、感情的に受け入れられないことがある
仕事でもプライベートでも、周りの人間が感情的になって
取り乱したりすると、「参ったなぁ、もっと理性保ってよ」と
心の中で思ってました。
しかし、わたしも人生を重ねていくうちに
自分自身が感情的になる出来事にいくつも遭遇すると、
取り乱してしまう人達に対しても同情的にみれるようになりました。
例えば税理士の仕事でも、お客さんが「この税金、どうにかならないですか?」と
感情的に言いわれると、今までは「どうにもならないんだよ!」と心でつぶやいて
いましたが、最近は「そうですよね~」と言えるようになりました。
編集後記
火曜日に、昔大人気で長い行列がニュースにもなった
クリスピークリームドーナツの新宿店に初めて入ってみました。
入店すると誰も並んでなく、店内もガラガラだったので
諸行無常を感じました。
なお、コーヒー1杯が352円もして、「マックなら100円なのに」と
考えてしまう自分が嫌でした。