図書館の自習室で毎日寝ているだけの人を見て思うこと
わたしは個人事業主で、基本的に自宅の事務所で仕事をしていますが
気分転換に週1~3回程、区内図書館の自習室で仕事をしています。
その自習室に入るたびに、いつも同じ席で、
ずっと寝ているか、たまにスマホをいじっているだけの
30代ぐらいの男性がいます。
羨ましい反面、可哀そうな気もします。
どういう事情なんだろう?
その男性は図書館自習室の奥隅の定番席でいつも寝ています。
身なりは、黒のキャップ帽と運動靴に、紺のセーターとチノパン
の目立たない格好です。
いつもペットボトル、たばことライターを机の上に置いています。
たまに起きたと思うと、机に頭を置きながら
スマホをいじって暇を持て余してます。
この2年程、わたしが訪れる度にいつもいるので、多分毎日図書館に
通っているのでしょう。なお、仕事はしていな感じです。
(もし夜の仕事をしているのであれば、疲れてるオーラが出るはずなので)
生活は、親と同居で無職か、独り暮らしで生活保護を受けているか
のどちらかでしょうか?(ホームレスという感じでもないです)
以前の自分なら羨ましいと思う
わたしが独立して個人事業主になる前の
会計事務所での雇われ時代は
仕事と税理士試験勉強の両立で忙しく、疲れ切ってました。
もしその当時、この寝ている彼を図書館で目撃していたら、
何からも追い立てられることも無く、
好きなだけ寝られる彼の姿を
とても羨ましく思えたでしょう。
今は可哀そうにも思える
独立してから仕事とプライベートの時間を
自分で自由に決められる今の立場になると
彼を見ても、あまり羨ましく思えなくなりました。
やろうと思えば、わたしも1年ぐらいは彼のように
1日中寝て暮らすこともできます。
でも、それも空しくなると思うのでやりません。
普段でも1日24時間中、8時間は寝ているので、
残り16時間も寝るだけでは、もったいない気がします。
もし心が病んでいて、やむを得ず1日中休養しなければ
ならない場合は、彼の寝る行為はベストでしょう。
しかし、もしそうでなければ、
せっかく何かの縁でこの世に生まれてきたのだから、
小さなことでもいいので、希望を持って
コツコツ地道に具体的な行動をとった方が
生きる実感が湧くのではないでしょうか?
見た目だけでは誰も分からない
寝ている彼が今の自身の状況をとても幸せと感じているのか、
又は絶望の中で無気力となり、寝ざるを得ないのかは
見た目だけでは誰にも分かりません。
だからと言って、わたしから彼に「どうなんですか?」と
話しかけるのも、彼からすれば「余計なお世話!」でしょう。
わたしが過去に留学していたアメリカでは、
ソーシャルワーカーなどが積極的に、彼みたいな人達に
話しかけて手を差し伸べようとします。
一方、今の日本社会は「それは自己責任」と
放置されているのが現実です。
編集後記
この前の月曜日に東京税理士会のテニス大会に参加しました。
わたしにとって、これがテニス大会のデビューでしたが、
5試合中5敗の完敗でした。
試合前から雰囲気に呑まれて、
メンタル面で既に負けてました。