展示会で絵画を味わうことは難しい件:何度かチャレンジしての挫折と気づいたこと
先日、絵画の展示会に行ってきました。
昨年も別の絵画展に行ったのですが、
当時は体の疲労で作品を味わう余裕がありませんでした。
今回は万全の体調で臨みましたが、やはり作品を味わうことはできませんでした。
前回の失敗
ちょうど1年前に上野の美術館でキュビズム絵画の鑑賞をしてきました。
その前日はジョギングで長距離を走っていたので、
当日は足が筋肉痛になり、体もだるい状態でした。
鑑賞の最中も、足がビリピリ痛く、頭もボーとした状態で
集中して作品を味わう余裕がありませんでした。
このような前回の失敗の反省から今回は万全の体調で
再度、絵画鑑賞にチャレンジしてみました。
今回は新宿開催の、景観画の巨匠カナレットの作品展に行ってきました。
順番待ちのもどかしさ
画家カナレットは日本ではそんなに有名でないせいか、
今回の展示会は昨年のキュビズム展よりは空いてました。
それでも各作品を真正面から観るためには、1~2名の
正面で鑑賞している人が去るまで順番待ちとなります。
じっくりと作品を味わう人は、数分その作品の正面に留まっています。
その人達が去るまでの間、横で待つか、
それとも諦めて、横のまま鑑賞するかの判断が必要となります。
その判断や待つ間の忍耐力などで消耗しきってしまいました。
周りが気になる
横で待って、何とか自分が正面から作品を味わえる番が来ても、
今度は、私の横や後ろの人が私が去るのを待っています。
その待っている人達のことが、どうしても気になって、
自分自身、各作品を本当の意味で味わうことはできませんでした。
本で味わうべき?
本当の意味で作品を味わうためには、誰もいない展示会で、
思う存分の時間、作品と対峙できる状態がベストです。
では、それが一般の展示会で可能かというと、
それはほぼゼロに近いと思います。
客がいない展示会なんで成り立ちませんから。
では、どうやって思う存分味わうか?
1つの方法として、会場で販売している展示会絵画の本を買って
家でひとり思う存分味わうという方法があります。
そう思って、展示会の出口付近に置いてあった絵画のサンプル本を
めくってみたのですが、実際のリアルの絵画と本の印刷のものとは印象がかなり違いました。
やはりリアルの絵画の方が、線や色の力強さなどのインパクトが突出しています。
そういう意味で、本で味わう方法はイマイチと思え、結局本を買うのはやめました。
また絵画鑑賞にチャレンジする?
今回、体調が万全な状態で、絵画を味わうチャレンジをしました。
しかし、鑑賞時の周りの人達が気になったりして
上手く味わうことができずに落胆してしまいました。
これからしばらくは、絵画鑑賞に行く気にはなれません。
時間が経てばまたその気になれるのかもしれませんが…
編集後記
早朝ジョギングを習慣としてやっています。
今のこの時期はジョギングの最中に、
ちょうど朝日が地平線から昇ってくるのです。
その朝日がとても綺麗でじみじみ感動しています。