お金は貯金しないでどんどん使った方がいいは本当か?事業を始めて預金が減っていく経験をして思ったこと
某カリスマ実業家が、日本人は貯金に励んでばかりでもったいないと嘆いていました。
彼の考えによると有り金はいろんな知識や経験を得るための自己投資として
どんどん使った方がよいというのです。
なるほど、自己投資をして稼ぐ力を身につけたり、自信や健康を保ったりと
ある程度は必要かと思います。
しかし、わたしの場合、貯金が少なくなっていくと、経済的だけではなく
精神的にもキツくなって、自己投資どころではなかった経験があります。
ですから、彼の話を100%鵜呑みにするのもどうかと思います。
確かに貯金するだけの人生ではもったいない
わたしが新卒でサラリーマンになったばかりの頃は、
将来の目標もなく、具体的にどう自己投資をすれば良いのかも
分からなかったので、給料は将来の万が一に備えて、
できるだけ貯金してました。
サラリーマン勤務は4年半で辞めてしまいましたが、
もしずっとサラリーマンで、万が一のために貯金することだけが
目的の人生だったら、つまらなかっただろうと思います。
また、今の時代、会社が無くなったり、リストラされる可能性も高いので、
転職などに備えてある程度の自己投資はやった方がいいとは思います。
サラリーマンであれば可能?
安泰な会社のサラリーマンであれば、
毎月必ず一定の給料が入ってくるので、
有り金の範囲内であれば、
自己投資に全部使うのもありかと思います。
でも、ずっと安泰な会社って誰にも判断できないですよね。
公務員ならずっと安泰でしょうけど…
事業主になると貯金がどんどん減る現実はキツイ
わたしの場合、個人事業として税理士業を始めた当初は、
正直言いますと、貯金(事業資金)が140万円程度しかなく、
売上もゼロからのスタートでした。
初めの数か月は売上がなく、一方、初期投資として事務用品などの出費や
毎月の固定費やらで、貯金はどんどん減っていく一方でした。
このまま、貯金が尽きたらどうしようかと考えると、
じっとしていられなかったり、夜中よく寝られないこともありました。
そのような状態で、有り金を積極的に自己投資へ使う余裕はなかったです。
当時はとにかく、売上を増やさなければと、依頼がくればどんな仕事も引き受け、
一方、支出はできる限り抑えようとしました。
有り金全部を使うのはやりすぎ
事業主であれば、運転資金としてある程度の現金預金がないと
精神的に追い込まれて、視野が狭くなります。
結果として、事業で的確な判断が出来なくなり、ミスやトラブルを起こし易くなります。
また、嫌な仕事を断る余裕もなくなり、事業がただの苦行となってしまいます。
ですから、有り金全部を使うというのは極端な考えで、
健全な事業や心の安定を得る役割として、
貯金はできるときにできるだけしておいた方が良いと、
今までの経験上、わたしは思います。
編集後記
今日から8月がスタートしました。
税理士受験生としては勝負の月ですね!
わたしも初心を忘れずに、謙虚に生きたいです。