いつでもどこでも仕事ができる時代:サラリーマンにはキツイかも・・・

わたしが社会人になったのは1994年の春。新卒でサラリーマンになったときです。

当時はスマホはもちろんノートパソコンも普及しておらず、

仕事は社内か取引先でしかできませんでした。

それが西暦2000年を超えた頃からノートパソコンが各社員に普及しはじめ、

その後スマホを持つことが当たり前となり、

仕事がどこでもできるようになりました。

場所や時間を問わずに仕事ができることは非常に便利ですが、

それで働きやすくなったかといえば、一概にそうとも言えません。

パソコンが普及しても仕事は楽にはならなかった

わたしがサラリーマンとして社会人になって間もなく、

デスクトップパソコンが社員それぞれの机に設置されるようになり、

これによって今まで手書きで行われていた作業が減少したり、

電話のやり取りがメールに代わったりしました。

世間ではパソコンの普及により仕事が格段に楽になると言われていて、

わたしも、仕事スタイルの変化の当事者としてワクワクしていました。

しかし現実は、パソコンによって

ひとつの仕事をこなす時間が短縮できた分、

他の仕事が追加されることとなり、結局仕事の数と量が増えただけでした。

仕事は楽になるどころが逆に忙しくなってました。

サラリーマンとしては昔の方が精神的に楽だった

それでもわたしがサラリーマンになり始めた90年代は、

まだノートパソコンやスマホは社内で普及してなかったので、

出張時の電車の中の移動時間は、ボーとしたり、

本を読んだりと、いわゆる休憩タイムとなってました。

その間は社内や取引先での緊張感から解放され、ホッとするひと時でした。

また、休日は仕事から完全に開放された状態であり、正に休日を味わってました。

それが今では、IT技術の発展やモバイル端末の普及により

いつでもどこでも仕事ができるようになりました。

社内や取引先以外の場所や、さらに移動時間や休みの日でさえも、

作業や連絡を手軽に行えるようになるのは、確かに便利です。

しかし、それはいつでもどこでも仕事モードで気が休まらず、

精神的にはとてもきつい状態といえます。

フリーランスとしては今の方が仕事がしやすい

サラリーマンは勤務時間に仕事以外のことをしたり、休憩するのは

上司、部下、又は同僚がいるので非常に困難ですが、

フリーランス、特にひとりで仕事をしているフリーランスにとっては、

仕事時間でも周りを気にせず仕事以外のことができますし、

休憩しても誰も文句は言いません。

わたしも仕事時間にちょくちょく休憩を取ったり、プライベートの

ことをしたりしています。

その分、移動時間やファミレス・喫茶店などでも仕事をしたりして

仕事時間を補っています。

こうしてみると、いつでもどこでも仕事ができる今の世の中のは

フリーランスにとってはとても有利な状況といえます。

今後はAIにより仕事が楽になるのか?

わたしの今までの経験から、AIが普及しても、サラリーマンにとっては

仕事は楽にはならないと思います。

AIも一種の機械であり、パソコンが普及してきた過程をわたしが

経験した時と同じことが起こると思います。

要は、AIによる効率化で1つの仕事に費やす時間は減少する分、

他の仕事が追加され、1人当たりの仕事の密度は増すばかりだと思われます。

一方、フリーランスとしては、AIによって1つの仕事に費やす時間が短縮されると

余った時間で他の仕事を追加するか、プライベートに使うかの選択は自由です。

そういう意味では、フリーランスはAIによって仕事が楽になるかもしれません。

しかしフリーランスとして、AIが普及することの懸念は

AIによる効率化で1件あたりの仕事の報酬単価下がると見込まれるので、

フリーランスも食べていくために、今まで以上の数の仕事をこなさなければならないことです。

結局サラリーマンと同じようにAIによって仕事が忙しくなり、疲弊するだけかもしれません…。

まとめ

今の時代は、いつでもどこでそ仕事ができるようになって、

また今後はAIによって、増々効率よく仕事ができるようになったりと

大変便利な世の中だといえます。

しかし、それによって働くこと自体が楽になったかといえば

そうでもないのかなぁという話でした。