自分の考え方の癖・ゆがみに気づくVol.1

わたしは今は税理士として働いていますが、20代後半はサラリーマンを辞めて

心理カウンセラーを目指してアメリカへ留学してました。

結局、心理カウンセラーにはなれなかったですが、今でも心理学を勉強するのは

好きです。

アメリカに留学していた当時(20年前)の心理学の世界では「認知行動療法」が

カウンセリングの最も効果的な療法の一つとして注目されてました。

当時のわたしもこの療法に惹かれ、特に思考の歪み(偏った考え方・考え方の癖)を

クライアントに気づかせ、さらにその歪みを改める過程が好きでした。

認知行動療法の第一人者であるデビッド・D・バーンズ教授によると人間の思考の歪みは

大きく分けて10種類あるというのですが、今回はそのうち3つを紹介したいと思います。

1.全か無か思考

この思考の歪みは、物事を成功か失敗、0か100、善か悪という

絶対的な2つの世界に分ける考え方をいいます。

例えば、わたしが、税理士を目指して勉強していたときに、通っていた

専門学校の創立者が言っていたことなのですが、

税理士試験に合格しなければ、’’ただの人’’という考えです。

「合格者」と「ただの人」の2つに分けるのですが、よくよく考えると

「合格者」と区分された人にも、”ただの人”的な人もいるだろうし、

「ただの人」の中にも「ただでない人」もいっぱいいるので、

これはこのタイプの歪んだ考え方の一つだと思います。

なお、この創業者が言いたい趣旨は、「ただの人のままではいられない!」と

奮起して勉強に励みなさい!ということなので、この考え方を全否定

するつもりはありません。

2.一般化のしすぎ

この考え方は、1度否定的な出来事を経験すると、「いつもこんなふうになる」と決めつける思考です。

例えば、一回税理士試験に落ちると、「自分はもう税理士試験は受からない」と思ったり、

好きな人に一回振られると、「誰もわたしを好きになってくれない」と一般化する考えをいいます。

わたし自身も、仕事で一回ミスをすると、「僕はこの仕事でうまくやっていけない。向いていない」と

思ってしまうことがよくあります。

ミスせず達成できた仕事の回数の方が、圧倒的に多くてもそう考えてしまうのです。

これも考え方の歪みです。

3.心のフィルター

これは、マイナスのことばかりグズグズ考えて、プラスのことを無視する癖を言います。

デビット教授の例でいうと、透明の水(プラスの面)で満たされている水槽の中に

スポイトで赤色の水(マイナスの面)をぽとっと落とすと、その僅かな量の赤色の水ばかり

気になって、透明の水があることを無視することをいいます。

他の例でいうと、ある人は、他人からみるとプラスの面(地位・名誉、社会的成功など)が

沢山あって幸せそうに見えても、当人は心のフィルターを通してマイナス面(身体的劣等感など)

しか見ないで自分を不幸と感じるのは、この種の考え方の歪みに該当します。

まとめ

今回は、認知行動療法で習った10種類の思考の歪みのうち3つを紹介させていただきました。

思考の歪みは誰でも持っていますが、その歪みが酷くなると精神的に支障が生じます。

軽度の人の場合には、その歪みを自分で意識して気づくことにより、気持ちが幾分楽になります。

編集後記

ブログのネタが見つからないときは、心理学ネタに頼ってしまう、わたしの思考パターンの歪み?!

<参考文献>

”when panic attacks:THE NEW, DRUG-FREE ANXIETY THERAPY THAT CAN CHANGE YOUR LIFE” by David Burns(2006)