災い転じて福となす

とりあえず山

先月テニスの練習試合をしていた際に、右肩の鎖骨を骨折してしまいました。

仕事が1週間ほど中断状態になったり、テニス仲間にも迷惑を掛けて、

とんだ災難に遭ったものだと嘆いてましたが、

今、ケガも落ち着いて冷静に考えてみると、

得ることも沢山あったなぁと思えるようになりました。

知らない風景が見える

骨の接合手術が終わって退院してからは、診療やリハビリのために

毎週週末に通院することになりました。

自宅から病院まで、最初はタクシーを利用していたのですが、

自宅近くの駅前から病院行きの直通のバスがあることを知り、

それを利用するようになりました。

今住んでいる杉並区高円寺は、大学に通うために上京して以来30年近く住んでますが、

それまでバスを利用したことは殆ど無く、この直通バスの存在すら知りませんでした。

長年住んでいる自分の街ですら、知らないことが沢山あるんだろうなぁと気づかされました。

入院中亡くなった人もいた

病院に入院中には、色々な患者さんがいました。

痴呆症(看護師さんの話によると)のおばあさん(80代?)の患者さんは、

夜中に「お母さん、お母さん、痛いよー」と繰り返し叫んでました。

この子供のような言動と、老婆である実際の風貌とのギャップには驚かされました。

また、入院翌日の朝には黒スーツの2人の中年男性が廊下をウロチョロしていた

のですが、彼らは葬儀屋の業者の人たちのようでした。

自分と同じく入院している患者の中に、亡くなる人もいることに直面して、

死を身近に感じました。

理学療法士の先生を知る

リハビリでは理学療法士の先生に右肩周辺の筋肉をほぐしてもらったり、

体を動かす作業を手伝ってもらったり、自宅でのトレーニングの方法も

教えてもらってます。

理学療法士という職業は、アメリカに留学していたときに知り合った

日本人がいて、その人がアメリカの大学でPT(理学療法士)のコースに

通っていたので、そういう職業があることは知っていたのですが

実際にお世話になるまで、具体的な業務は知りませんでした。

今回のケガで知ることになるとは、何かの縁でしょうか?

お世話される側に立つ経験

税理士業をしていると、顧問先やお客様に税務について「指導する」立場に

なります。また、「先生」と呼ばれることもあります。

このことから、どうしても、先方に「教えてあげる」「やってあげる」と

いう気持ちになりがちです。

病院に入院して、トイレさえ自分一人でいけない立場になり、

看護師さんや医者、理学療法士の先生に世話をしてもらう、

指導してもらう、病状を教えてもらうという相手側の経験をしました。

この経験によって、自分の仕事をもっと謙虚に、

相手の立場で考えられるようになりたいと思いました。

まとめ

独立後、税理士として生き残るために、競合相手に追いつくよう、

負けないように、どうやっていこうかと、この1年間躍起になってました。

そうなるとどうしても自分本位になって、小さな自分だけの世界でしか、

ものごとが見えなくなりがちでした。

今回の骨折のケガの経験で、仕事からちょっと距離を置くことができた

ことによって、そんな小さな世界で四苦八苦している自分に気づき、

ちょっぴり反省することができました。