アメリカ大学院の卒業論文

1.留年

 私が入学した大学院プログラムは、2年間で終了するのものでしたが、講義科目のレポートの課題数と量が自分の能力ではこなしきれず、結局留年することとなりました。なお、卒業論文は2年以内に完成させることができました。

2.卒業論文

 卒業論文を書くにあたり、卒論専門の指導教授が付きます。一緒に論題を決めたり、リサーチや論文の進捗状況をチェックされます。私の指導教授は50代の人当たりの良い男性の方で、面談するたびに励まして頂き、また精神的なサポートも受けて、さすがメンタルヘルス課の教授だと思いました。
 また、論文の誤字脱字や表現方法をチェックしてくれる指導員の方(有料)もいて、ボキャブラリーが貧相な自分にとっては、大変有難い存在でした。
 私の論文は、ホームレスとうつ病の関係性に関するものにしました。大変だったのは、リサーチの為に、色々なホームレス施設を訪問して、リサーチデーター収集のためのアンケートに記載して頂くようお願いすることでした。ほとんどの施設では、窓口で断られ、了承を得た施設でも、ホームレスの方たちに長いアンケートを最後まで答えて頂くのに一苦労でした。

3.なんとか卒業

  リサーチデータの分析をまとめ、結論まで至り、なんとか卒業論文を完成させました。教授会審査も無事パスし、留年となった講義科目も単位が取れて、2004年6月にMaster of Social Work(Mental Health)の修士課程の資格を頂くことができました。留学を始めてから4年9か月目のことでした。