投資は元金が少なければ意味がない:初めてビットコインを保有して思うこと

わたしの保有しているビットコインが昨年10月からの3ヵ月間で

約3倍の価額になりました。

ただし3倍になったといっても元金が極小なので嬉しいどころか

逆に悔しいです。

ビットコインをおまけでもらった

株式投資は16年前からやっていたのですが、

ITバブル崩壊によって現在の評価額は半分となっています。

損切りのタイミングを逃したまま、ずっと塩漬け状態です。

その塩漬け株のなかに証券会社株があるのですが、

その証券会社から昨年10月にビットコイン500円分を

プレゼント(株主優待)してもらいました。

今後税務の仕事で仮想通貨(暗号資産)の取引を

扱うこともあろうかと思い、自分で保有するのは

いい勉強になると思いました。

それから年末になってビットコインが急上昇しているという話を聞いて

自分のビットコインの価額を確認してみると、保有開始時から

3倍になってました。

もしも〇〇〇万円分購入していたら、今頃は・・・

もしもその時100万円分のビットコインを購入していたら、今頃は300万円・・・。

もしも5,000万円分購入していたら、1億5,000万円で「億り人」。

現実は500円が1,500円に。

頭の中は「もしも妄想」で一杯です。

ADA(カルダノ)は3年前の新規発行から150倍へ

先日、弥生さんが開催した税理士の為の仮想通貨(暗号資産)研修を

受けたときの話ですが、ADA(カルダノ)という仮想通貨は3年前の0.2円が

現在30円となり、約150倍の価額に上昇したそうです。

しかも日本人でADAを保有している人は多く、

税務署も保有者をマークしているようです。

3年前の新規発行時に100万円分ADAを購入した人は、

今では1億5,000万円になるって話ですから凄いですね。

他の仮想通貨と交換しただけでも課税対象となる

これも弥生さんの研修で聞いた話なのですが、

3年前にビットコインで「億り人」となった人が

そのビットコインを今後値上がりしそうな他の仮想通貨へ

全部等価交換したそうなのですが、

結局その等価交換した仮想通貨は紙切れ同然にまでに暴落したそうです。

それで、プラスマイナスゼロで終わりであれば諦めもつくかもしれません。

しかし、世の中甘くないようで、その後に税務調査が入って、

仮想通貨同士の等価交換は課税取引であり、結果何千万円かの所得税が

生じるのですが、それが無申告であると指摘されたそうです。

交換後の仮想通貨は紙切れ同然なので、税金を払う資金もなく

「億り人」となった天国から一気に地獄へと化したそうです。

この場合の等価交換はビットコインを一旦売却して現金化し、

その現金で他の仮想通貨を購入したとみなされます。

多くの人が仮想通貨同士の等価交換は、現金のやり取りが無いので

そこで利益が生じるとは考えないようです。

最終的に儲かるのは富裕層だけ

わたしのように仮想通貨を数百円のおまけで保有して

それが3倍に値上がっても生活が豊かになる訳ではありません。

そうかといって、全財産又は借金をしてまで

仮想通貨を高額購入するのもリスクが高すぎます。

貧乏人がリスクを冒して運よく一時的に何億円と

儲かったとしても、上記の例のようにその後の取引で

一文無しになって税金も払えなくなるのがおちです。

結局は、豊富な余裕資金と情報量を持つ富裕層が、

仮想通貨取引に対して冷静な判断力で、

儲かるパターンのようです。

編集後記

先週、令和2年分所得税の還付金が預金口座に入金されました。

仮払いしていた税金が戻っただけなのに、

とても嬉しく思ってしまう自分が悲しいです。