税理士業にたどり着くまで、色んな業種にチャレンジしては挫折。当時を振り返って。

私は大学卒業後、晴れてサラリーマンとなりましたが、

「雇われの身はもう嫌だ!」と思い28歳で辞職。

その後、個人事業主として独立することを目標に

それに役立つ知識や経験を得ようと

色んな業種の仕事や勉強にチャレンジしました。

チャレンジしては直ぐ挫折を繰り返し、

巡り巡って現在は税理士業で落ち着いております。

心理カウンセラー

学生当時から心理カウンセラーという業種に興味がありました。

しかし、大学4年の就職活動の時期になると

周りのみんなは一流企業や有名企業の入社を目指します。

私も周りに影響され、そこから外れるのはまずいと思い、

なんとなく一般企業のサラリーマンになりました。

しかし、そのサラリーマン生活も数年続けると、

独立した心理カウンセラーとして自由に働きたいという

欲求(逃げ?)が強くなり、思い切って会社を辞めてみました。

その辞めた勢いで、心理カウンセリングの本場アメリカへ留学し、

何とかソーシャルワーク大学院の精神科の修士を取得しました。

その後、日本に帰国して先ずは病院か施設で現場のカウンセリング経験を

積もうと求職活動をしました。

結果は、経験やコネクションが全く無い私は採用されることもなく、

また、活動を通して日本のカウンセラーの現実(当時はこの職種で食べていくのが難しい等)を

知るにつれ、この職種への夢や希望はなくなりました。

そして、最終的にこの業種で働くことに挫折し諦めたのです。

英会話講師

アメリカ留学で5年近く現地で暮らしていたので、

帰国後しばらくは、日常の英会話は出来る状態でした。

その能力を活かそうと、カウンセラーを諦めた次は

英会話の講師を目指しました。

個人運営の英会話教室をいつの日か開設することを夢に、

先ずは教師経験を積もうと、幾つかの大手英会話学校へ求職。

そこでは英語の筆記試験や模擬授業のテストがありました。

どの英会話学校も、最初の筆記試験はパスするのですが、

次の模擬授業のテストで、いつも落とされました。

今思えば、授業の現場経験が全くない私は、他の経験ある求職者と比べ、

テスト評価がかなり酷かったのでしょう…。

そしてこの業種も採用されることなく、英会話講師も諦めました。

クリーニング屋

英会話学校の度重なる不採用で英語に関連した仕事に嫌気がさし、

今度は全く違った業種で個人事業として独立できる職種を探しました。

子供の頃、学校の工作や裁縫、また趣味のプラモデル作りが

得意だったことを思い出し、次は手に職をつけた仕事にチャレンジしようと決めました。

そして短絡的ですが、善は急げと近所のクリーニング屋でバイトを始めてみました。

そのクリーニング屋さんでクリーニング機械の扱い方やアイロンがけを経験しました。

しかしそのお店は作業マニュアルがなく、また、店主や店員からの指導もほとんど受けない状況で、

「技は盗んで覚えろ!」的な昔気質のやり方でした。

そんなやり方に慣れていない私は、試行錯誤すれども一向に技は上達しませんでした。

さらにアイロンがけが下手で毎回火傷をして嫌気がさし、

クリーニング屋は3ヵ月程で逃げるように辞めました。

整体の専門学校

クリーニング屋の苦い経験から、先ずはちゃんとテキストがあって、

指導もしてくれる専門学校に通った方が良いと思い、

次は、生徒の多くが独立開業を目指す整体の専門学校へ通いました。

そこでは入学時に授業料100万円程を支払うと、

テキストを使った授業と整体技術の指導を無制限に受けられます。

整体技術の授業では毎回生徒がペアになって、

お互いに技術を練習しあい、講師がそれを見て指導します。

生徒は皆、独立開業の夢を抱いて必死に頑張ってました。

その頑張りから皆技術の上達が早いのですが、なぜかまた私は一向に上手くなりません。

他の熱心な生徒と色々話をしてみると、

過去にその生徒自身がスポーツで体を壊し、その治療のために

通った整体院で色々お世話になった経験があったとのことです。

そして、お世話になった分、今度は自分が治す立場になってお返ししたい!など

とても崇高で強い動機から整体師を目指している人たちが多かったです。

一方、私は整体師なら短期間でお手軽に独立開業できるという甘い動機でした。

その甘さもあってか、結局、整体学校も半年過ぎた頃から通わなくなりました。

なお、一括払いの高額授業料は契約上返金されず、諦めるしかありませんでした。

この経験から自分の手先は全然器用ではないこと、

少なくとも大人になった今は器用ではないことに気づきました。

そして、この時点で手に技を生かした業種への関心は消え失せました。

資格の学校TACで税理士

整体師の専門学校も続かないとなると、もう個人事業主としての

独立開業の夢は諦めた方が良いと思い、一旦派遣社員としてサラリーマンに戻りました。

しかし戻って1年も経つと、このまま雇われの身で人生終わっていいのか?

という気持ちが再度芽生え、何かキッカケがあれば

再び独立開業を目指したいとなりました。

ちょうど、そのとき大学時代の友人が脱サラをして、アルバイトをしながら税理士を目指し、

今はTACという専門学校に通っていることを知りました。

そして彼に税理士の仕事や勉強について色々教えてもらいました。

これが私の税理士を目指すキッカケで、

そこから実際に税理士になるまで12年を要すことになります。

(当初は5年で税理士になる予定でしたが…)

そして現在の独立開業した税理士に至るところです。

まとめ

サラリーマンを辞め、留学からの帰国後、

色んな業種にチャレンジしては、直ぐに諦めるというパターンでした。

今冷静に考えてみると、当時直ぐに諦めてしまった原因は、その業種に対する強い思い入れがなく、

動機が弱いかったことと、その分野の勉強があまり面白いと感じなかったことにあると思います。

(例外的に心理学の勉強は面白かったですが、職業としてカウンセラーに当時は夢が持てませんでした)

それに対して税理士業は15年以上続いてます。

続けることができたのは、税理士の勉強が面白いと感じたことや、

勉強しながら働いていた会計事務所の仕事が

他の業種の仕事に比べ、上手くこなせて相性がよかったからだと思えます。

編集後記

最近の週末はプラモデルを作っています。

今回はガンプラですが、いつか子供のときに作った

戦艦大和を再び作ってみたいです。